KYOWAは負けない物を持っていると思っている。
それは、陸冷のイカから作る「いかソーメン」。
陸冷ってなんだよ?って方の為に。
陸冷 → 陸で冷凍した物。
船凍 → 船内で冷凍した物。
船凍いかは獲ってすぐ船内で選別されるので鮮度も良し。サイズも良し。キズもない。
冷凍状態もこんなに揃っていてカッコいい。
「いかソーメン」はずっと「船凍いか」から作る商品が主流。
でも自分は陸冷にこだわった。
震災後も船凍いかではなく、近くに水揚げされるイカを追い続けた。
これは「陸冷いか」を解凍した物。
陸冷にこだわる理由は三つある。
一つ目は、宮古や周辺の市場に水揚げされるスルメイカを加工して商品で発信する事が一番の復興に繋がると自分は感じたから。
二つ目は、船凍いかに比べて陸冷いかの方がコストが安くなる。
三つ目は、船凍いかに負けない冷凍イカ原料を常に作りたいから。
決して安さを追求している訳ではない。
ただ、魚の中では比較的安くて購入しやすいのがイカ。
そのニーズに沿った物を作る事で様々な意見を頂く事が出来、もっとKYOWAの技を磨く事が出来る。
長年かけて積み上げて来た技。
毎日こだわって作ってきた物。
このダイナミックな浜のライブ感。
鮮度の良い生イカを買った者にしか出来ない工夫。
産地に根付いたモノづくり。
泥臭くていいから、もっとしようって思う。
枯渇していく魚に嘆くのではなくて。
もっと自分達の光る所を磨いて、もっと良い産地にしたい。
市場での買い付け、冷凍、加工、販売。
この4つ、全ての仕事でどれだけストーリー性を持って、熱を込めて仕事出来るか。
今年も前向きにチャレンジします。
イカ王子☆