水産業の未来。
魚が獲れない時代が来るなんて思ってもいなかった。
毎年不漁のニュースは聞いたりしているが、どこかひとごとだった。
少なからずともここの浜には自分が加工する、加工出来る魚があると思っていたから。
働き手を募集しても人は来ない。
魚の水揚げが全然なく、買ったとしても到底合わない単価で取引されている現実。
水産業はどうなって行くんだろうか。
大不漁、そして高騰のサンマ。
小型サイズが多く脂もいつものような感じではない。
宮古の秋を代表する秋鮭。
こちらも不漁。価格は昨年の1.5倍を越える価格になっている。
秋鮭のフィーレが1,000円って。。。
そしてKYOWAの大きな柱。スルメイカ。
昨年は例年の約3倍の価格。
今年は幾分落ち着いてはいるが、末端価格からするとまだ到底高い価格になっている。
宮古が誇るこの三大魚種以外にも、真鱈、ウニ、わかめ、こんぶなど軒並み高騰している。
水産加工業だけではないと思うが、苦しい。
工場を稼働させなければならない都合で各々の会社が苦しみながら仕事をしている。
輸入物も高騰しまさに水産業は暗い状態が続いている。
改めて海がすぐそこにあるからこその恐さを体感している。
「モノづくりをすればいい。」そんな次元ではもはやなくなった。
皆で買って加工する原料も浜にはもう無いのだから。
じゃあ、これで諦めるのか。
震災で流された物もある。新しい工場もある中でこんな状況でもやらなければ行けないのは事実。
加工業だけが辛い訳では無く、船だって厳しいと思う。
もっと浜に携わっている人達はこのような現状を共有しなければならないといつも思う。
船は船。魚市場は魚市場。加工業は加工業。
そもそも宮古の水産業はどこに向かって進んでいるのだろうか?
どんな漁業の町にするのだろうか?
海に携わる人達が本気で考えていかないと未来が見えない時がやって来た。
どこの浜も厳しい。状況は一緒だから。
宮古の海を本気で考える時が来たんだと思う。
自分一人なんかでは出来る事なんてたかがしれているから、皆でやって行きたいな。
イカ王子☆