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小さいイカが教えてくれた事。

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お久しぶりです。

底曳き網(トロール)船が9月1日よりスタートしました。

 

 

イカ業界は今年は良い話がなかなか無い。

各地の水揚げの遅れ、イカ自体の成長の遅れ、そして国内の冷凍原料の品薄感と年々イカ業界も

原料確保に四苦八苦している。

 

 

ラウンドサイズでアベレージ110~140g。

この時期にこんなに小さいイカが獲れるのも珍しい。

 

 

イカの加工サイズはだいたい250gUPが主流。

まだまだ小さすぎる。

 

 

魚はサイズが小さくなると手間がかかる。

特にこの手のサイズは通常のイカの倍手間がかかる。

それなのに加工賃は倍にならず、むしろ安くなる。

それでもこのサイズも商品にすれば人気で売れ筋になる。

純粋に食べやすくて柔らかいから。

作り手は自分の手間ばかり考えてラクな方に行こうとする。

効率やコストを考えれば当たり前だ。

それでも資源が確実に無くなっている今、サイズどうのこうのを嘆いていてもしょうがない。

むしろこのサイズのイカで売れる商品を作らないとダメなのではないか?

トロールが開始してこの3日間そんな事を考えながら、相場を見ている。

中身を知り、年数が経つ度に守りに入ってしまう。

自分の中でもっと突き抜けた商品を作ろうと。

このサイズのイカが自分を奮起させてくれた。

 

イカ王子☆