震災から6年。
復興に向け、進み始めの段階では、労働者もたくさんいると思っていた。
海の資源もまだまだたくさんあると思っていた。
町の復興が進んで行く中で宮古の基幹産業の水産業界は年を追うごとに厳しい現状が待っていた。
どこの産業でも同じ問題だが、労働者不足。
そもそも魚の水揚げが無い。
とてもじゃないが加工出来るような価格ではない高値でセリ落とされる魚を見ている事が精一杯。
北海道・八戸などの買い付けが止まらず、鮮魚で陸送される為、地元には魚が残らない。
どこの産地も同じ状況。
嘆いていても何も始まらない。
この水産業は大きな変化が必要とされている。
宮古は他の産地に比べ、まだ船が集まっている今、何かをしないと。
魚種の変更や、商売スタイルを変えるのは早々簡単なものではないが、
もはやまった無しの状態だ。
宮古と宮古の海が大好きだ。
水産業に携わっている以上、この海で宮古を発信したい。
限られた魚しかないのなら、限られた魚でより付加価値が付いた商品を作りたい。
「食」と言う事に置き換えればまだまだ自分に出来る事はたくさんある。
故郷の宮古で行くって。やるって決めたから。
魚が来ないなら、こっちから行ってやる。
前のめりな3月11日でした。
イカ王子☆